茨城朝鮮初中高級学校は、祖国解放直後、1世同胞たちによって県内22ヶ所に作られた「国語講習所」を母体に、数々の困難の中、1953年に開校した茨城県内唯一の朝鮮学校です。
 異国の地にあっても母国語を学び、民族のアイデンティティを培い、祖国と民族、同胞社会の発展及び日本の地域社会と国際社会で活躍できる人材の育成に努めています。                         

 本校は初級部(小学校)・中級部(中学校)・高級部(高等学校)からなる併設校です。初・中級部の学区は茨城県内、高級部の学区は東北6県・新潟・群馬・栃木・北海道にまたがり、県外から来た生徒たちは寄宿舎で共同生活を送っています。本校は広大な学区地域の在日同胞社会の未来を担う人材を輩出するうえで、その期待を一身に背負っています。

 祖国の暖かい愛情と在日同胞の民族教育に対する熱意、多くの日本の友人の皆様の支援のもと、学校創立以来、初級部800人、中級部1400人、高級部2700人以上の卒業生を送り出し、科学・技術・経済・文化・芸術・スポーツ等、あらゆる分野で、祖国と日本社会、国際舞台へと活躍の場を広げ、朝鮮と日本の友好親善の担い手としての役割を果たしています。


 在日朝鮮人としての個性と文化は、自己を確立し他者を尊重する姿勢やコミュニケーション能力の向上につながります。朝鮮の文化と歴史、伝統を受け継ぎ、民族の誇りと自覚を持ち、同胞社会をリードしていく人材を育成します。

 時代・社会の変化に対応した「21世紀型能力(基礎力・思考力・実践力)」に基づき、生徒たちが持つ個性や能力を存分に引き出し、「生きる力」を育みます。

 集団的な共同・協働を通じてこそ、自主的な精神や創造的な能力、そして豊かな心は育ちます。様々な実践を通じ、「知・道・体」を兼ね備え、人と社会に貢献できる人材を育てます。